0907
朝ごはんを食べて、
ムーランルージュ(※写真)近くのホテルに別れを告げ、
タクシーで空港へ。
さようならパリ。おいしかったパリ。楽しかったパリ。
と感傷にひたっていたのに、
なんと機材トラブルで、乗る予定のフライトがキャンセルに!
嘘でしょ!
深夜発の成田行きがあるとのことだったので、カウンターで変更してもらおうと思ったら、
つれなく「It’s full(=満席)」って。
「2人です! たった2人!」とつたない英語でアピールするも、変わらず。ううう。
航空会社が今夜のホテルや食事は手配するとのことだったので、
聞いた道順にしたがって進むが、迷う迷う。
めっちゃ簡単に行けそうな口ぶりだったのに!
空港内の何人かに訊ねるも、そのたび簡単そうに答えられ、やはり迷う。
くじけかけたときに、一人の青年が案内してくれることに。
中国人とラオス人のハーフで、パリで育ったという彼が、
かなりの距離を一緒に歩いて案内してくれる。
仕事は大丈夫なのかと心配になるほど、ついてきてくれるので、
なんという優しさなのかと感激した。
彼と別れたのち、彼を、パリの天使と呼ぶことを決定。ありがとう天使……。
しかしそんなふうに案内されたにもかかわらず、まだ迷った。ごめんなさい天使……。
違う駅に着いてしまったため、もう心折れて、そこからタクシー。
ところがそれがぼったくりタクシーで、メーターがない。
もう疲れ果てていたので、怒る気力もなく、
20ユーロと言われたところを15ユーロ支払うことで終わりにした。
パリの人、怖いイメージだったけど、優しい人ばっかりだなあ、
と思っていたところにこれだもんなー。
でも天使のことを思って気を取り直す。
ホテルはまさにビジネスホテルって感じの狭い部屋。
スーツケースを既に預けてしまっていたため、
手持ちの荷物のみで一泊過ごさなければいけないんだけど、
着替えもさることながら、iphoneの充電器がない。しまったー。
とはいえiphoneは海外でも使われてるし、まあどこかには、
と甘く見ていたんだけど、
フロントで聞いてみると、「Non(=ないよ)」とつれない答え。
近くで手に入らないかとさらに訊ねると、
「Impossible(=無理)」とのこと。
しかも髪しばられながら、やる気なさそうに答えられて、
ミッション・インポッシブルを命じたくなったわ……。
仕方なくあきらめ。
入浴とビュッフェスタイルの夕食を済ませると、
もうすることがなく、
沙耶香ちゃんが持ってきたパックをした。
「パックしかすることがない」という初めての状況だった。
っていうか沙耶香ちゃんの手荷物の、パックの多さに驚く。
いやそんなにあるなら、旅行中にすればよかったじゃん! 一度もしてなかったじゃん!
驚きの夜9時前就寝。